経口シトルリンは、健康なヒトのボランティアにおける全身タンパク質代謝に影響を及ぼさない:プロスペクティブ二重盲検ランダム化交差試験の結果

シトルリンは、老齢かつ栄養失調の短腸症候群のげっ歯動物において、再給飼期間のタンパク質合成を増加させ、またシトルリン摂取した健康なヒトにおいて窒素バランスを改善させる。
今回の研究目的はシトルリンが健康なボランティアにおけるタンパク代謝に影響するか否かを確認することである。
二重盲検ランダム化の交差試験においては、健康な成人12例を対象とし、7日間の経口による0.18/kg/日のシトルリンまたはイソ窒素性のプラセボ補給後、吸収後状態で5時間のL-[1-(13)C]-ロイシンの静脈内注射をおこなった。治療の順序は無作為化され、治療期間には13日間の休薬期を設けた。
plasma [1-(13)C]-keto-iso-caproate(血漿中[1-(13)C]ケトイソカプロン酸)濃縮からロイシンの発現速度(Ra)を、また呼気中に排泄された(13)CO(2)からロイシン酸化量を測定し、6時間の尿中尿素排泄から窒素バランスを評価した。
経口シトルリンの補給は、プラセボと比較して血漿中シトルリン、アルギニン、オルニチンの濃度を増加させたが、アルブミン、トランスサイレチン、遊離インスリン、インスリン様成長因子(IGF)-1の血漿濃度、尿中硝酸塩排泄、窒素バランスには影響を及ぼさなかった。シトルリンの補給により、ロイシンの発現速度(Ra)、ロイシンの酸化率、全身タンパク質合成率が変わることはなかった。
健康で栄養状態の良好なボランティアにおいて、経口シトルリンの補給は血漿中シトルリンおよびアルギニンの有効性を高めるが、吸収後の状態の全身タンパク動態には影響しない。

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