L-セリン

L-セリンは、タンパク質を構成する非必須アミノ酸の一種で、グリシン、システイン、フォスファチジルセリン、および、スフィンゴ脂質などの前駆体として知られている。L-セリンは、大豆、などの様々な食品中に、タンパク質を構成する成分または遊離型アミノ酸として存在する。日本人のL-セリンの平均摂取量は、男性3.81g/日、女性3.24g/日と報告されている(Kato et al., Jap. Soc. Nutri. Diet. 71 (2013))。近年、生理活性を目的としてサプリメントなどに用いられており、脳機能 (Shigemi et al., Neurosci Lett. 468 (2010))、睡眠(Ito et al., Springer Plus 456 (2014))や皮膚などへの影響が報告されている。

L-セリンの安全性に関する以下の報告がある。非臨床安全性試験では、ラットにL-セリンを 500、1,500、および、3,000 mg/kg/日の用量で13週間の反復投与による毒性試験が実施された。本試験結果から、L-セリンの無毒性量は、3,000 mg/kg/日と報告(Kaneko et al., Food Chem Toxicol. 47 (2009))されている。さらに、ラットにL-セリンを0.06、0.5、1.5、および、5.0 %混餌の用量で90日間の反復投与による毒性試験が実施された。本試験結果から、L-セリンの無毒性量は、5.0 %混餌 (雄:2,765 mg/kg/日、雌:2,905 mg/kg/日)と報告 (Tada et al., J Toxicol Pathol 23 (2010))されている。ヒトでの安全性に関わる試験では、健康な成人での報告ではないが、筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者20名にL-セリン0.5、2.5、7.5、および、15 g/日の投与量における6ヶ月間の試験が実施された。本試験の結果から、L-セリンの15g/日までの投与量で有害事象は観察されないことが報告(Levine et al., Amyotrophic Lateral Sclerosis and Frontotemporal Degeneration.18 (2017))されている。

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