L-オルニチン

L-オルニチンは、タンパク質の構成に寄与しないアミノ酸の一種で、遊離型アミノ酸として存在する。 L-オルニチンは、生体では有害なアンモニアを尿素に変換する尿素回路を構成する物質の一つである。 L-オルニチン(mg/100g)は、シジミ(159.9)、米(26)、キハダマグロ(1.9-7.2)、緑茶(2-15)、および、小麦粉パン(0.4)などの食品に含まれる(Uchisawa et al., Biotech. Biochem. 68 (2004), Cagampang et al., Cereal Chemists. 48 (1971), Antoine et al., Food Chem. & Toxico. 66 (2001), Ohtsuki et al., Agric. Biol. Chem., 51 (1987), Prieto et al., J. Chromato. Sci. 28 (1990))。近年、生理活性を目的としてサプリメントなどに用いられており、肝臓機能改善(Müting et al., Amino Acids 3 (1992)), 睡眠改善(Horiuchi et al., Nutr Res 3 (2013), Miyake et al., Nutr J, 3 (2014))などが報告されている。

L-オルニチンの安全性に関する以下の報告がある。非臨床試験では、ラットにL-オルニチンを1.25、2.5、および、5.0 %混餌の条件で13週間の反復投与による毒性試験が実施された。本試験の結果から、L-オルニチンの無毒性量は、5.0 %混餌(雄:3,444 mg/kg/日、雌:3,985 mg/kg/日)と報告(Ishida et al., Reg. Toxico. Pharm. 67 (2013))されている。ヒトでの安全性に関わる試験では、L-オルニチン-α-ケトグルタル酸塩 10 g(L-オルニチンとして6.4g、L-オルニチン塩酸塩として8g相当)/日を2ヶ月摂取させた試験が実施された。本試験の結果から、L-オルニチン-α-ケトグルタル酸塩 10 g/日の投与による因果関係のある有害作用は認められていない。なお、胃腸症状による脱落例があったが、L-オルニチン摂取との因果関係は報告されていない(Brocker et al., Age and ageing 23 (1994))。

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