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品質規格
国際アミノ酸科学協会(ICAAS)では、細菌汚染対策としてアミノ酸の品質規格の改善に努めています。
この目標を達成するために、当協会では細菌汚染の問題と密接に関係のある不溶性汚染物質の規格を策定しました。
ICAASでは、さまざまな条件下でのヒトのアミノ酸の安全摂取量を評価する枠組の構築に取り組んでいます。
安全性は品質と表裏一体であり、合わせて議論しなければなりません。ICAASの会員企業は高品質のアミノ酸を生産、使用しており、また市販の製品の品質は維持されなければならないと考えています。
品質の悪いアミノ酸が引き起こすリスクを削減するため、当協会では現行の米国食品化学物質規格集(Food Chemical Codex standards)や国内の規格を補完しうる簡単な方法を自主的に開発してきました。
この方法では、不水溶性異物を検出するための「不溶性異物」に関するものです。
高品質のアミノ酸は適切な環境下では溶性であるため、試料液内の不溶性異物は品質の悪い製品の微生物汚染の度合を示しています。
不容物量は以下のグラフに示されているように、細菌で汚染された試料の頻度と強い相関関係があります。
不溶物の粒子が少ないほど細菌が混在している生成物を排除しやすくなっています。
ICAASが提唱する <粒子10個(サイズ 1 x 1 mm)の基準を用いると低品質の試料の80%を排除できます。
細菌数は通常、プレート上で細菌を育成することで数えられます。
提唱されている不溶性異物試験は、細菌数を数える方法よりも容易で速く、また以下に記載されているすべての主なアミノ酸に使用することができます。
アミノ酸(th) | 結晶形態 | CAS登録番号 |
---|---|---|
L-アラニン | 56-41-7 | |
L-アルギニン | 74-79-3 | |
L-アルギニン HCl | 74-79-3 | |
L-アスパラギン | 一水和物 | 5794–13-8 |
L-アスパラギン | 無水 | 70-47-3 |
L-アスパラギン酸 | 56-84-8 | |
L-システイン HCl H2O | 一水和物 | 7048-48-6 |
L-システイン HCl H2O | 無水 | 5289/1/1 |
L-シスチン | 56-89-3 | |
L-グルタミン酸 | 56-86-0 | |
L-グルタミン酸 | 塩酸塩 | 38-15-8 |
L-グルタミン | 56-85-9 | |
グリシン | 56-40-6 | |
L-ヒスチジン | 71-00-1 | |
L-ヒスチジン HCl H2O | 5934-29-2 | |
L-ヒスチジン HCl H2O | 5934-29-2 | |
L-メチオニン | 63-68-3 | |
L-フェニルアラニン | 63-91-2 | |
L-プロライン | 147-85-3 | |
L-セリン | 56-45-1 | |
L-トレオニン | 72-19-6 | |
L-トリプトファン | 73-22-3 | |
L-チロシン | 60-18-4 | |
L-バリン | 72-18-4 |